呻吟語 / 内篇・存心・只だ大公なれば、便ち是れ天下を包涵する氣象
只大公了,便是包涵天下氣象。
新字:只大公了,便是包涵天下気象。
書き下し
只だ大公なれば、便ち是れ天下を包涵する氣象なり。
現代語訳
ただ大いに公であれば、それがそのまま天下を包み込む気象です。
解説
器の大きさが、たった一つの条件に還元されます。大いに公であること。度量を広げる修行も、人柄を磨く工夫も出てきません。私を離れればそれだけで天下を包む構えになる、と。裏を返せば、器が小さく見えるのは私に囚われているからだということになります。十四字で言い切る形が、そのまま座右の一句になります。広げようとして広がらないものが、手放すことで広がるという順序です。
この章句が説くこと
大公器量包涵私気象
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