呻吟語 / 内篇・談道・無息有漸の四字
天地所以循環無端積成萬古者,只是四個字,曰「無息有漸」。聖學亦然,縱使生知之聖,敏則有之矣,離此四字不得。
新字:天地所以循環無端積成万古者,只是四個字,曰「無息有漸」。聖学亦然,縦使生知之聖,敏則有之矣,離此四字不得。
書き下し
天地の循環端無くして積みて萬古を成す所以の者は、只だ是れ四個の字、「無息有漸」と曰ふ。聖學も亦た然り。縱使ひ生知の聖も、敏なれば則ち之れ有り、此の四字を離れ得ず。
現代語訳
天地が切れ目なく循環して万古を積み上げてきた理由は、ただ四文字、休みが無く、次第があるということです。聖人の学問も同じです。たとえ生まれながらに知る聖人でも、早いということはあっても、この四文字から離れられません。
解説
休まないことと、順を追うこと。この二つだけが積み上げの条件だと言います。生まれつきの天才でも早いだけで、飛び越すことはできないと念を押すところが厳しい。才能は速度を変えても順序は変えないという見方です。停滞していると感じるとき、休んでいないか、順序を飛ばしていないかの二点だけ点検すればよい、という実用的な物差しにもなります。
この章句が説くこと
継続順序積み重ね才能学問
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