呻吟語 / 内篇・談道・氣に三散有り
氣有三散:苦散,樂散,自然散。苦散、樂散可以復聚,自然散不復聚矣。
新字:気有三散:苦散,楽散,自然散。苦散、楽散可以復聚,自然散不復聚矣。
書き下し
氣に三散有り。苦散、樂散、自然散なり。苦散・樂散は以て復た聚まる可く、自然散は復た聚まらず。
現代語訳
気の散り方に三つあります。苦しみによって散るもの、楽しみによって散るもの、自然に散るものです。苦しみで散ったものと楽しみで散ったものは、また集まります。自然に散ったものは、二度と集まりません。
解説
疲れを三種に分けた、実に具体的な一段です。苦労で消耗した分と、楽しみで消耗した分は戻ってくる。しかし自然に散る分、つまり年月とともに減っていく分は戻りません。だからこそ、戻らない分を何に使うかが問題になります。休めば回復する疲れと、回復しない目減りを区別して考える。健康や時間の使い方を測るのに、今でもそのまま使える物差しです。
この章句が説くこと
気消耗回復老い時間
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