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呻吟語 / 内篇・談道・義命の兩字を真と認む

人只認得「義命」兩字真,隨事隨時在這邊體認,果得趣味,一生受用不了。

新字:人只認得「義命」両字真,随事随時在這辺体認,果得趣味,一生受用不了。

書き下し

人只だ「義命」の兩字を認め得て真ならば、事に隨ひ時に隨ひ這邊に在りて體認し、果たして趣味を得ば、一生受用し了はらず。

現代語訳

人がただ義と命の二文字を本当のものと認め、事あるごとに、その時々にこの二つに戻って体で確かめ、本当にその味わいを得たなら、一生かかっても使い切れません。

解説

義は自分がなすべきこと、命は自分の力の及ばないところです。この二つを区別できれば、力を注ぐ先と受け入れる先が分かれます。呂坤は難しい理屈を足さず、事あるごとにこの二文字に戻れとだけ言います。一生使い切れないという言い方には、二文字で足りるという確信と、二文字を使いこなす難しさの両方が込められています。

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