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呻吟語 / 内篇・談道・知識は心の孽なり

知識,心之孽也;才能,身之妖也;貴寵,家之禍也;富足,子孫之殃也。

書き下し

知識は、心の孽なり。才能は、身の妖なり。貴寵は、家の禍なり。富足は、子孫の殃なり。

現代語訳

知識は心にとっての災いの芽です。才能は身にとっての化け物です。高い地位と寵愛は家にとっての禍です。豊かさは子孫にとっての祟りです。

解説

人が望んでやまない四つを、そのまま災いの名で呼びます。知識、才能、地位、富。どれも悪いものではないのに、なぜ災いなのか。それを持った者がどう変わるかを、呂坤は役人として見てきたのでしょう。手に入れた後の扱いこそが問題で、手に入れること自体は入口にすぎないという、冷えた見方です。欲しいものを数える前に、扱う力を数えよということです。

この章句が説くこと

知識才能地位災い

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