呻吟語 / 内篇・談道・三氏傳心の要法は靜の一字
三氏傳心要法,總之不離一「靜」字。下手處皆是制欲,歸宿處都是無欲,是則同。
新字:三氏伝心要法,総之不離一「静」字。下手処皆是制欲,帰宿処都是無欲,是則同。
書き下し
三氏傳心の要法は、之を總ぶるに「靜」の一字を離れず。下手の處は皆な是れ欲を制し、歸宿の處は都て是れ無欲なり。是れ則ち同じ。
現代語訳
儒と仏と道の三家が心を伝える肝は、まとめてしまえば静の一字から離れません。手のつけどころはどれも欲を抑えることであり、行き着く先はどれも欲が無くなることです。そこは同じなのです。
解説
三つの教えの違いばかりが語られる中で、呂坤は入口と出口が同じだと言います。入口は欲を制すること、出口は欲が消えていること。そのあいだを静という一字が貫いています。前の段で儒だけが一を使うと書いた人が、ここでは三家の共通点を素直に認めている点に注目したいところです。違いを言うためには、まず同じところを正確に見ておく必要があるという構えです。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
静欲無欲三教共通
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