呻吟語 / 内篇・談道・後世の學問は是れ兩截
聖賢學問是一套,行王道必本天德;後世學問是兩截,不修己只管治人。
新字:聖賢学問是一套,行王道必本天徳;後世学問是両截,不修己只管治人。
書き下し
聖賢の學問は是れ一套なり、王道を行ふには必ず天德に本づく。後世の學問は是れ兩截なり、己を修めずして只管人を治む。
現代語訳
聖賢の学問はひとそろいです。王の道を行うには必ず天の徳に基づきます。後世の学問は二つに切れています。自分を修めずに、ひたすら人を治めようとします。
解説
学問が一続きか二つに切れているかで、聖賢と後世が分けられます。聖賢は王道を天徳に基づけるので、修める自分と治める相手がつながっている。後世は自分を修めずに人を治めようとするから切れている、と。二十八字の短い一段ですが、指導や統治を学ぶ者が自分を後回しにする傾向を、そのまま言い当てています。治める技術だけを学ぶことの危うさが、二字で言い当てられています。
この章句が説くこと
一套両截修己治人断絶
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