呻吟語 / 内篇・談道・純なるが故なり
凡動天感物,皆純氣也。至剛至柔,與中和之氣皆有所感動,純故也。十分純裡才有一毫雜,便不能感動。無論佳氣、戾氣,只純了,其應便捷於影響。
新字:凡動天感物,皆純気也。至剛至柔,与中和之気皆有所感動,純故也。十分純裡才有一毫雑,便不能感動。無論佳気、戻気,只純了,其応便捷於影響。
書き下し
凡そ天を動かし物を感ぜしむるは、皆純氣なり。至剛至柔と中和の氣とは、皆感動する所有り、純なるが故なり。十分の純裡に才かに一毫の雜有らば、便ち感動する能はず。佳氣・戾氣を論ずる無く、只だ純なり了らば、其の應ずること影響よりも捷し。
現代語訳
およそ天を動かし物を感じさせるのは、みな純粋な気です。この上なく剛い気も、この上なく柔らかい気も、中和の気も、みな何かを動かします。純粋だからです。十分な純粋さの中にわずかでも混じり物があれば、動かすことができません。良い気であれ荒々しい気であれ、ただ純粋でありさえすれば、その反応は影や響きより速い。
解説
人を動かす条件が、気の純度に絞られます。剛くても柔らかくても中和でも、純粋でありさえすれば動かせる、と。性質ではなく混じり気の有無が決め手になるわけです。そして良い気でも荒い気でも同じだと言われるのが率直で、善悪を問わない自然の法則として扱われています。わずかな混じり物が効き目を殺すという指摘が要点です。
この章句が説くこと
純気感動混雑剛柔速さ
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