呻吟語 / 内篇・談道・天地萬物只だ和平の處に到れば
天地萬物只到和平處,無一些不好,何等暢快!
新字:天地万物只到和平処,無一些不好,何等暢快!
書き下し
天地萬物は只だ和平の處に到れば、一些も好からざる無し。何等ぞ暢快なる。
現代語訳
天地万物は、ただ和らぎ平らかなところに至れば、少しも良くないところがありません。なんと心地よいことでしょう。
解説
和らぎと平らかさが、あらゆるものの理想の状態として示されます。そこに至れば少しも悪いところがない、と。二十一字の短い一段ですが、直前の議論が気や理の分析だったのに対し、ここでは感嘆で終わるのが印象的です。理屈ではなく心地よさとして和平を語ることで、目指す先が感覚として伝わる書き方になっています。議論の合間に置かれた息継ぎのような一句で、かえって印象に残ります。
この章句が説くこと
和平万物良暢快感嘆
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