呻吟語 / 内篇・談道・七情は總じて是れ個の欲
七情總是個欲,只得其正了,都是天理;五性總是個仁,只不仁了,都是人欲。
新字:七情総是個欲,只得其正了,都是天理;五性総是個仁,只不仁了,都是人欲。
書き下し
七情は總じて是れ個の欲なり、只だ其の正を得了らば、都て是れ天理なり。五性は總じて是れ個の仁なり、只だ不仁なり了らば、都て是れ人欲なり。
現代語訳
七つの情はすべて欲です。ただそれが正しさを得れば、すべて天の理になります。五つの性はすべて仁です。ただそれが不仁になれば、すべて人の欲になります。
解説
情と性が、それぞれ一語にまとめられたうえで、天理と人欲のあいだを行き来すると示されます。七情はもともと欲だが正しさを得れば天理になり、五性はもともと仁だが不仁になれば人欲になる。同じものが両方に転ぶわけです。だから情を消す必要も、性に安心する理由もありません。どちら向きに動いているかだけが問われます。
この章句が説くこと
七情五性天理人欲転換
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