呻吟語 / 内篇・談道・理路は光明、欲路は微曖
理路直截,欲路多岐;理路光明,欲路微曖;理路爽暢,欲路懊煩;理路逸樂,欲路憂勞。
新字:理路直截,欲路多岐;理路光明,欲路微曖;理路爽暢,欲路懊煩;理路逸楽,欲路憂労。
書き下し
理路は直截、欲路は岐多し。理路は光明、欲路は微曖。理路は爽暢、欲路は懊煩。理路は逸樂、欲路は憂勞。
現代語訳
理の道は真っすぐ、欲の道は分かれ道が多い。理の道は明るく、欲の道はほの暗い。理の道はさわやかで伸びやか、欲の道は悶えて煩わしい。理の道はのびのびと楽しく、欲の道は憂え疲れます。
解説
理と欲が、道の歩き心地で四通りに比べられます。真っすぐか分かれ道が多いか、明るいかほの暗いか、さわやかか煩わしいか、楽か疲れるか。善悪ではなく快不快で比べているのが特徴です。正しいほうが楽だ、と言われると、我慢の教えとは印象が変わります。迷って疲れているとき、どちらの道にいるかを測る物差しになります。
この章句が説くこと
理路欲路直截岐快不快
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