呻吟語 / 内篇・倫理・母氏は聖善なり、我に令人無し
「母氏聖善,我無令人」,孝子不可不知。「臣罪當誅兮,天王聖明」,忠臣不可不知。
新字:「母氏聖善,我無令人」,孝子不可不知。「臣罪当誅兮,天王聖明」,忠臣不可不知。
書き下し
「母氏は聖善なり、我に令人無し」、孝子知らざる可からず。「臣の罪は誅に當たる、天王は聖明なり」、忠臣知らざる可からず。
現代語訳
母は聖く善い人であるのに、自分には良い人がいない。孝行な子はこれを知らねばなりません。臣下の罪は誅されるに値する、天子は聖く明らかである。忠臣はこれを知らねばなりません。
解説
詩経の凱風と、韓愈の拘幽操の句が並べられます。どちらも、相手を立てて自分を責める形をしています。母は善いのに自分が至らない、罰せられるのは自分の罪で君主は正しい。相手の非を言わずに自分の側で引き受けるという構えです。孝と忠の実践が、言葉の向きひとつで示されており、責任の引き受け方の型として読めます。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
凱風拘幽自責立相手型
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