呻吟語 / 内篇・倫理・責善の言、慎まざる可からず
曲木惡繩,頑石惡攻,責善之言,不可不慎也。
新字:曲木悪縄,頑石悪攻,責善之言,不可不慎也。
書き下し
曲木は繩を惡み、頑石は攻を惡む。責善の言、慎まざる可からざるなり。
現代語訳
曲がった木は墨縄を嫌い、固い石は削られるのを嫌います。善を勧める言葉は、慎まないわけにいきません。
解説
正されるべきものほど、正されることを嫌うという観察です。曲がった木は真っすぐな線を引く墨縄を嫌い、固い石は鑿を嫌う。正しさが相手に届かない理由が、相手の状態そのものにあると示されます。だから善を勧める言葉は慎めと言う。前段の、言い尽くさない叱り方と合わせて読むと、正論の扱い方についての一連の助言になっています。
この章句が説くこと
曲木頑石責善抵抗慎重
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