呻吟語 / 内篇・倫理・閨門の中、禮の字を少くせば
閨門之中少了個禮字,便自天翻地覆。百禍千殃,身亡家破,皆從此起。
新字:閨門之中少了個礼字,便自天翻地覆。百禍千殃,身亡家破,皆従此起。
書き下し
閨門の中、個の禮の字を少くせば、便ち自ら天翻り地覆る。百禍千殃、身亡び家破るるは、皆此より起こる。
現代語訳
家の奥向きで、礼という一字を欠いてしまえば、それだけで天地がひっくり返ります。百の禍い千の災い、身が滅び家が破れるのは、みなここから起こります。
解説
家の奥向きから礼が一つ欠けるだけで天地がひっくり返る、と言われます。誇張に見えますが、続く一句が根拠になります。身が滅び家が破れるのはみなここから起こる、と。外での失敗ではなく、家の中の乱れが破滅の起点だという見方です。前段の、家は恩が勝ち私が通りやすい場所だ、という認識と合わせて読むと納得がいきます。
この章句が説くこと
閨門礼欠如破家起点
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