呻吟語 / 内篇・倫理・病者に問ふは、之を安んずる所以に非ず
問安,問侍者不問病者,問病者,非所以安之也。
書き下し
安を問ふには、侍者に問ひて病者に問はず。病者に問ふは、之を安んずる所以に非ざるなり。
現代語訳
見舞いのあいさつをするときは、付き添いの人に尋ねて、病人には尋ねません。病人に尋ねるのは、その人を安んじることにならないからです。
解説
見舞いの作法が一点に絞られます。容体は付き添いに聞き、本人には聞かない。理由も明快で、本人に病状を語らせること自体が負担だからです。気づかいのつもりで発する質問が、相手を疲れさせるという実際がよく捉えられています。二十二字の短い一段ですが、そのまま今日の病室でも使える助言になっています。尋ねないことが気づかいになる場面がある、という細やかな指摘です。
この章句が説くこと
問安侍者病者負担作法
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