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呻吟語 / 内篇・倫理・親厚の友と雖も、口に任すべき底の話無し

謹言不但外面,雖家庭間,沒個該說的話;不但大賓,雖親厚友,沒個該任口底話。

新字:謹言不但外面,雖家庭間,没個該説的話;不但大賓,雖親厚友,没個該任口底話。

書き下し

言を謹むは但だ外面のみならず、家庭の間と雖も、個の該に說くべき話無し。但だ大賓のみならず、親厚の友と雖も、個の口に任すべき底の話無し。

現代語訳

言葉を慎むのは外での話だけではありません。家庭のあいだでも、言ってよい話などありません。大切な客の前だけでもありません。親しく厚い友に対しても、口に任せてよい話などありません。

解説

言葉を慎む範囲が、二方向に広げられます。場所は外だけでなく家庭でも、相手は賓客だけでなく親友にも。どちらも気を抜きやすい側に線が引き直されます。そして言い方が強い。言ってよい話などない、口に任せてよい話などない、と全否定の形をとります。倫理篇の締めくくりに近く、親しさが口を軽くするという普遍の危うさを突いた一段です。

この章句が説くこと

謹言家庭親友油断全面

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