呻吟語 / 内篇・倫理・心に事ふるを上と為す
人子之事親也,事心為上,事身次之;最下,事身而不恤其心;又其下,事之以文而不恤其身。
書き下し
人子の親に事ふるや、心に事ふるを上と為し、身に事ふるは之に次ぐ。最下は、身に事へて其の心を恤へざるなり。又其の下は、之に事ふるに文を以てして其の身を恤へざるなり。
現代語訳
子が親に仕えるとき、心に仕えるのが上で、体に仕えるのはその次です。最も下は、体に仕えて心を思いやらないこと。さらにその下は、形式で仕えて体すら思いやらないことです。
解説
孝行が四段に格づけされます。心に仕える、体に仕える、体だけで心を顧みない、そして形だけで体も顧みない。上二つと下二つの境目が明確です。孟子の養志と養口体の区別を踏まえつつ、下の段をさらに二つに割っているのが特徴で、最下位に置かれたのが形式だけの孝行である点に、この書の実質重視が表れています。食事の世話を欠かさないことが、必ずしも上位ではないと分かります。
この章句が説くこと
事親心身形式段階
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