呻吟語 / 内篇・存心・常に半夜を將て千歲を縈らす
常將半夜縈千歲,只恐一朝便百年。
新字:常将半夜縈千歳,只恐一朝便百年。
書き下し
常に半夜を將て千歲を縈らす、只だ一朝にして便ち百年なるを恐る。
現代語訳
いつも夜半に千年のことを思いめぐらす。ただ一朝のうちに百年が過ぎてしまうことを恐れるからです。
解説
十六字の対句です。夜半に千年のことを思うのは、気宇の大きさを示すようでいて、続く句で理由が明かされます。ある朝気づけば百年が過ぎているのが怖いからだ、と。長い時間を思うことと、短い時間を惜しむことが、同じ一つの恐れから出ています。時間の長短を並べ、その落差で焦りの正体を言い当てた一句になっています。
この章句が説くこと
半夜千歳一朝百年時間
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