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呻吟語 / 内篇・存心・心放肆ならざれば、便ち過差無し

人只是心不放肆,便無過差;只是心不怠忽,便無遺忘。

書き下し

人は只だ是れ心放肆ならざれば、便ち過差無し。只だ是れ心怠忽ならざれば、便ち遺忘無し。

現代語訳

人はただ心がほしいままでなければ、それだけで間違いがありません。ただ心が怠りおろそかでなければ、それだけで忘れ物がありません。

解説

二つの失敗が、それぞれ一つの心の状態に還元されます。間違いはほしいままな心から、忘れ物は怠っておろそかな心から来る、と。どちらも技術や記憶力の問題として扱われがちですが、ここでは心の姿勢の問題とされます。裏を返せば、うっかりを防ぐ道具を増やすより、心の構えを直すほうが効くという主張です。二十五字の簡潔な診断です。

この章句が説くこと

放肆過失怠忽遺忘姿勢

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