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呻吟語 / 内篇・存心・善根に才かに萌蘗を發せば、即ち意を著けて栽培せよ

善根中才發萌蘗,即著意栽培,須教千枝萬葉;惡源處略有涓流,便極力壅塞,莫令暗長潛滋。

新字:善根中才発萌蘗,即著意栽培,須教千枝万葉;悪源処略有涓流,便極力壅塞,莫令暗長潜滋。

書き下し

善根の中に才かに萌蘗を發せば、即ち意を著けて栽培し、須らく千枝萬葉たらしむべし。惡源の處に略ぼ涓流有らば、便ち力を極めて壅塞し、暗に長じ潛かに滋らしむること莫かれ。

現代語訳

善の根から、わずかでも芽が出たなら、すぐに気を配って育て、千の枝万の葉になるまでにしなさい。悪の源のところに、少しでも細い流れがあれば、力を尽くしてせき止め、知らぬ間に伸び、ひそかに茂らせてはなりません。

解説

善と悪で、対応の向きが正反対に示されます。善は芽のうちに育てて千枝万葉まで大きくし、悪は細い流れのうちにせき止める。どちらも最初期に手を打つ点は同じですが、片方は伸ばし片方は止める。植物と水という違う比喩が当てられているのも効果的で、悪は放っておくと地下で育つという性質が、暗に長じ潜かに滋る、という言葉に出ています。

この章句が説くこと

善根萌芽悪源涓流初期

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