呻吟語 / 内篇・存心・是れ邊見か、是れ天則か
學術以不愧於心、無惡於志為第一。也要點檢這心志,是天理?是人欲?便是天理,也要點檢是邊見?是天則?
新字:学術以不愧於心、無悪於志為第一。也要点検這心志,是天理?是人欲?便是天理,也要点検是辺見?是天則?
書き下し
學術は心に愧ぢず、志に惡む無きを以て第一と為す。也た這の心志を點檢せんことを要す、是れ天理か、是れ人欲か。便ち是れ天理なるも、也た點檢せんことを要す、是れ邊見か、是れ天則か。
現代語訳
学問は、心に恥じず、志にいとうところが無いことを第一とします。しかしこの心と志も点検する必要があります。これは天の理か、人の欲か、と。たとえ天の理であっても、さらに点検する必要があります。これは偏った見方か、天の法か、と。
解説
点検が二段構えになっています。まず天の理か人の欲かを問う。これは誰でも思いつく点検です。しかしそこで終わらず、天の理だと分かってもなお問えと言われる。これは偏った見方か、天の法か、と。正しいつもりの信念こそ偏りでありうるという指摘で、前に置かれた、明らかな人の迷いは覚めにくい、という一段と響き合います。
この章句が説くこと
学術点検天理人欲辺見
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