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呻吟語 / 内篇・存心・又久久にして來たれば只だ天の知るを求む

吾初念只怕天知,久久來不怕天知,又久久來只求天知。但未到那何必天知地步耳。

新字:吾初念只怕天知,久久来不怕天知,又久久来只求天知。但未到那何必天知地歩耳。

書き下し

吾が初念は只だ天の知るを怕る。久久にして來たれば天の知るを怕れず。又久久にして來たれば只だ天の知るを求む。但だ未だ那の何ぞ必ずしも天の知らんやの地步に到らざるのみ。

現代語訳

私の初めの思いは、ただ天に知られることを恐れるものでした。長い年月を経ると、天に知られることを恐れなくなりました。さらに長い年月を経ると、ただ天に知られることを求めるようになりました。ただ、どうして天に知られる必要があろうか、という境地にはまだ至っていないだけです。

解説

自分の変化が四段で記されます。天に知られるのを恐れる、恐れなくなる、知られることを求める、そして知られる必要もなくなる。四段目だけがまだ自分には無いと断るのが正直です。恐れから求めへ、さらに無関心へという順序で、監視を意識する段階から自足する段階への移り変わりが示されます。到達を語らないところに、序の構えが貫かれています。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

天知段階恐れ希求自足

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