呻吟語 / 内篇・存心・儉なれば則ち約、侈なれば則ち肆
儉則約,約則百善俱興;侈則肆,肆則百惡俱縱。
新字:倹則約,約則百善倶興;侈則肆,肆則百悪倶縦。
書き下し
儉なれば則ち約、約なれば則ち百善俱に興る。侈なれば則ち肆、肆なれば則ち百惡俱に縱にす。
現代語訳
倹しければ引き締まり、引き締まれば百の善がともに起こります。おごれば放埒になり、放埒になれば百の悪がともにほしいままになります。
解説
倹約と奢侈が、それぞれ二段の連鎖として描かれます。倹しさが引き締まりを生み、引き締まりが百の善を呼ぶ。おごりが放埒を生み、放埒が百の悪を放つ。注目したいのは、倹約そのものが善だとは言っていない点です。倹約は引き締まりという状態を作り、その状態が善を呼ぶ。金の使い方が心の状態を通して行いに及ぶという、二段の仕組みが示されています。
この章句が説くこと
倹約侈肆連鎖
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