呻吟語 / 内篇・存心・心は虛を要し、心は實を要す
心要虛,無一點渣滓;心要實,無一毫欠缺。
新字:心要虚,無一点渣滓;心要実,無一毫欠欠。
書き下し
心は虛を要す、一點の渣滓無し。心は實を要す、一毫の欠缺無し。
現代語訳
心は虚であることが必要です。一点の残りかすもないように。心は実であることが必要です。わずかの欠けもないように。
解説
虚と実という正反対の要求が、わずか二十字で並べられます。しかし読むと矛盾していません。虚は残りかすが無いこと、実は欠けが無いこと。つまり余計なものが無く、足りないものも無い状態です。空っぽにせよという話でも、詰め込めという話でもない。過不足のなさを二つの語で言い表した、簡潔で使いやすい一句になっています。
この章句が説くこと
虚実渣滓欠欠過不足
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