呻吟語 / 内篇・存心・此の心は常に適せんことを要す
此心要常適,雖是憂勤惕勵中、困窮抑鬱際,也要有這般胸次。
書き下し
此の心は常に適せんことを要す。憂勤惕勵の中、困窮抑鬱の際なりと雖も、也た這般の胸次有らんことを要す。
現代語訳
この心は常にゆったりと適っていることが必要です。憂え勤め恐れ励む最中であっても、困窮し抑えつけられているときであっても、そうした胸の内であることが必要です。
解説
ゆったりしていることが、平時だけの話ではないと念を押されます。憂え勤めて励んでいる最中も、困窮して抑えつけられているときも、同じ胸の内でいよ、と。忙しさや不遇を、心が乱れてよい理由として認めないわけです。適という字は、無理なく合っている状態を指し、力を抜いた楽さとは違います。境遇に左右されない基準線の話です。
この章句が説くこと
適平常憂勤困窮一定
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