呻吟語 / 内篇・存心・方めて我が境と為す
胸中情景,要看得春不是繁華、夏不是發暢、秋不是寥落、冬不是枯槁,方為我境。
新字:胸中情景,要看得春不是繁華、夏不是発暢、秋不是寥落、冬不是枯槁,方為我境。
書き下し
胸中の情景は、春は是れ繁華ならず、夏は是れ發暢ならず、秋は是れ寥落ならず、冬は是れ枯槁ならざるを看得て、方めて我が境と為す。
現代語訳
胸の中の情景は、春がにぎやかでなく、夏が伸び放題でなく、秋がものさびしくなく、冬が枯れきっていない、と見られるようになって、はじめて自分の境地となります。
解説
四季それぞれの典型が、一つずつ否定されていきます。春は華やかで夏は伸び、秋は寂しく冬は枯れる、というのが誰もが持つ連想です。それに引きずられないようになって、はじめて自分の境地だ、と。外の季節に心が同調してしまう状態から抜けることを言っています。気分が天気や季節に左右される感覚は現代でも同じで、その揺れを測る物差しとして読めます。
この章句が説くこと
四季連想同調独立境地
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