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呻吟語 / 内篇・存心・只だ君の此の問ひ、便ち是れ收め了る

或問:「放心如何收?」余曰:「只君此問,便是收了。這放收甚容易,才昏昏便出去,才惺惺便在此。」

新字:或問:「放心如何収?」余曰:「只君此問,便是収了。這放収甚容易,才昏昏便出去,才惺惺便在此。」

書き下し

或ひと問ふ、「放心は如何にして收めん」と。余曰く、「只だ君の此の問ひ、便ち是れ收め了るなり。這の放收は甚だ容易し。才かに昏昏たれば便ち出で去り、才かに惺惺たれば便ち此に在り」と。

現代語訳

ある人が問いました。放れた心はどうやって取り戻すのでしょうか。私は答えました。あなたのその問いが、すでに取り戻したということです。この放れることと収めることは、たいへんたやすい。ぼんやりすればすぐ出ていき、はっきり目覚めればすぐここにある。

解説

問いそのものが答えになるという応答です。どうやって取り戻すかと問えた時点で、もう心はここに戻っている、と。方法を求める人に方法を渡さず、今の状態を指し示すやり方です。そして仕組みが明かされます。ぼんやりすれば出ていき、目覚めればここにある。取り戻すのに手続きは要らず、気づくことがそのまま回復だという説明で、前段の鷹の話とも通じています。
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人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

放心自覚即時方法惺惺

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