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呻吟語 / 内篇・性命・聖人の口を開く處は都て是れ性なり

或問:「孔子教人,性非所先。」曰:「聖人開口處都是性。」

新字:或問:「孔子教人,性非所先。」曰:「聖人開口処都是性。」

書き下し

或ひと問ふ、「孔子の人に教ふる、性は先とする所に非ず」と。曰く、「聖人の口を開く處は都て是れ性なり」と。

現代語訳

ある人が問いました。孔子が人を教えるとき、性は真っ先に説くものではありませんでしたね。答えます。聖人が口を開くところは、すべて性です。

解説

孔子が性をめったに語らなかったという有名な指摘に、短く切り返します。語らなかったのではなく、口を開けばすべて性の話だったのだ、と。孝を説くのも礼を説くのも、結局は生まれ持ったものをどう扱うかの話だという読み方です。概念の名前が出てこないことと、その主題を扱っていないことは別だという指摘で、わずか二十八字に収められています。

この章句が説くこと

孔子不言主題切返し

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