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呻吟語 / 内篇・性命・天は陰陽五行を以て萬物を化生す

問:「禽獸草木亦有性否?」曰:「有。」再問:「其生亦天命否?」曰:「天以陰陽五行化生萬物,安得非天命?」

新字:問:「禽獣草木亦有性否?」曰:「有。」再問:「其生亦天命否?」曰:「天以陰陽五行化生万物,安得非天命?」

書き下し

問ふ、「禽獸草木にも亦た性有りや否や」と。曰く、「有り」と。再び問ふ、「其の生も亦た天命なりや否や」と。曰く、「天は陰陽五行を以て萬物を化生す、安んぞ天命に非ざるを得んや」と。

現代語訳

問いました。鳥や獣、草や木にも性はあるでしょうか。答えます。あります。重ねて問いました。その生もまた天命でしょうか。答えます。天は陰陽五行によって万物を生み出すのだから、どうして天命でないことがありましょうか。

解説

性と天命の範囲が人から万物へ広げられます。鳥獣にも草木にも性があり、その生もまた天命だ、と。人だけを特別扱いしない見方で、前の段で犬の性は犬の性、牛の性は牛の性かと問うたことと揃っています。同じ陰陽五行から生まれた以上、区別する理由がないという一貫した理屈です。問答の形が短く、結論だけが残ります。答えを短く言い切ることで、かえって前提の広さが際立つ書き方になっています。

この章句が説くこと

万物天命範囲平等

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