呻吟語 / 内篇・性命・蝸は殼に藏る
蝸藏於殼,烈日經年而不枯,必有所以不枯者在也。此之謂以神用,先天造物命脈處。
新字:蝸蔵於殼,烈日経年而不枯,必有所以不枯者在也。此之謂以神用,先天造物命脈処。
書き下し
蝸は殼に藏り、烈日年を經るも枯れず。必ず枯れざる所以の者の在る有らん。此れ之を神を以て用ふと謂ふ。先天造物の命脈處なり。
現代語訳
かたつむりは殻に籠もり、強い日ざしが年を越えても枯れません。必ず枯れない理由があるはずです。これを神をもって用いると言います。生まれつきの、造物の命の脈どころです。
解説
かたつむりが殻の中で長く生き延びる例から、目に見えない働きが取り出されます。神をもって用いるとは、力や仕組みではなく本来の働きに任せるということ。前の段の種の話を受けて、その種が守られる仕組みが自然の中に示されています。日照りをやり過ごして生きているものが身近にいる、という観察の細かさが、この書の持ち味です。
この章句が説くこと
蝸牛神用保存耐久観察
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