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詩経 / 周頌・臣工之什・雝

《雝》,禘大祖也。 有來雝雝,至止肅肅。相維辟公,天子穆穆。於薦廣牡,相予肆祀。假哉皇考!綏予孝子。宣哲維人,文武維后。燕及皇天,克昌厥後。綏我眉壽,介以繁祉。既右烈考,亦右文母。

新字:《雝》,禘大祖也。 有来雝雝,至止粛粛。相維辟公,天子穆穆。於薦広牡,相予肆祀。仮哉皇考!綏予孝子。宣哲維人,文武維后。燕及皇天,克昌厥後。綏我眉寿,介以繁祉。既右烈考,亦右文母。

書き下し

雝(よう)は、大祖を禘(てい)するなり。 来る有り雝雝(ようよう)たり、至り止(とど)まること粛粛(しゅくしゅく)たり。相(たす)くるは維れ辟公(へきこう)、天子は穆穆(ぼくぼく)たり。於(ああ)広牡(こうぼ)を薦め、予(われ)を相けて祀りを肆(つら)ぬ。仮(おお)いなるかな皇考、予が孝子を綏(やす)んぜよ。宣哲なるは維れ人、文武なるは維れ后(きみ)。燕(やす)んずること皇天に及び、克(よ)く厥(そ)の後を昌(さか)んにす。我に眉寿を綏(たま)い、介(たす)くるに繁祉(はんし)を以てす。既に烈考を右(たっと)び、亦文母を右ぶ。

現代語訳

「雝」の詩は、大祖(太祖)を禘の大祭で祀ったときの歌である。 祭りに来る諸侯は和やかに、到着して並ぶ姿は慎み深い。祭りを助けるのは諸侯たち、天子は奥深く厳かである。ああ、大きな雄の牲を供え、私を助けて祀りの供え物を並べてくれる。偉大なるわが父君よ、この孝行な子をやすらがせたまえ。あきらかで賢いのは人として、文と武を備えた君主として。その安らぎは大いなる天にまで及び、よく子孫を栄えさせた。私に長寿を授け、多くの幸いで助けたまえ。功ある父君を尊び、また文徳ある母君をも尊ぶ。

解説

大祭で祖先を祀り、祭りを終えて供え物を下げるときに歌われたとされる周頌の歌である。諸侯が和やかに集まり、天子が厳かに祭りを主宰し、亡き父を「仮いなるかな皇考」とたたえ、父母の霊に長寿と幸いを願う。この詩は『論語』八佾篇に登場する。魯の実力者である三家(孟孫・叔孫・季孫)が、自分の家の祭りを終えるときにこの「雍」を歌わせた。孔子はこれを批判し、「相くるは維れ辟公、天子は穆穆たり」という歌詞が、どうして三家の堂で歌われるのかと言った。天子の祭りの歌を大夫が勝手に用いることは、分をわきまえない礼の乱れだというのである。言葉は、誰がどの場でそれを口にするかによって、意味が変わる。この詩はその実例として読み継がれてきた。

この章句が説くこと

詩経祭祀論語禘周頌

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