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詩経 / 周頌・臣工之什・潜

《潛》,季冬薦魚,春獻鮪也。 猗與漆沮,潛有多魚。有鱣有鮪,鰷鱨鰋鯉。以享以祀,以介景福。

新字:《潜》,季冬薦魚,春献鮪也。 猗与漆沮,潜有多魚。有鱣有鮪,鰷鱨鰋鯉。以享以祀,以介景福。

書き下し

潜(せん)は、季冬に魚を薦(すす)め、春に鮪(ゆう)を献ずるなり。 猗与(ああ)漆沮(しつしょ)、潜(しん)に多くの魚有り。鱣(せん)有り鮪有り、鰷(ちょう)鱨(しょう)鰋(えん)鯉(り)。以て享(まつ)り以て祀り、以て景福を介(おお)いにす。

現代語訳

「潜」の詩は、冬の終わりに魚を供え、春にしび(鮪)を献じたときの歌である。 ああ、漆水と沮水よ、その柴を沈めた魚だまりには多くの魚がいる。ちょうざめがいて、しびがいて、はや、ぎぎ、なまず、鯉がいる。これを供えて祀り、大いなる福をいっそう大きなものにする。

解説

周の故地を流れる漆水と沮水でとれた魚を、祖先の廟に供える祭りの歌である。「潜」は、水中に柴を沈めて魚が集まるようにした仕掛けを指すと解される。詩は、川のめぐみの豊かさを、ちょうざめ・しび・はや・ぎぎ・なまず・鯉と魚の名を並べて示し、それを供えて大きな福を願う。毛詩序は、冬の終わりに魚を薦め、春に鮪を献ずる詩とする。『礼記』月令にも、季冬に漁を命じて天子がまず廟に魚を供えること、春に鮪を寝廟に献じることが記されており、季節ごとに初物を祖先にささげる習いがあったことがわかる。その季節いちばんの恵みを、まず自分ではなく祖先に供える。旬の物を大切にし、恵みの由来を忘れないという心は、今の食卓にもつながっている。

この章句が説くこと

詩経魚祭祀季節周頌

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