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詩経 / 周頌・臣工之什・豊年

《豐年》,秋冬報也。 豐年多黍多稌。亦有高廩,萬億及秭。為酒為醴,烝畀祖妣,以洽百禮,降福孔皆。

新字:《豊年》,秋冬報也。 豊年多黍多稌。亦有高廩,万億及秭。為酒為醴,烝畀祖妣,以洽百礼,降福孔皆。

書き下し

豊年(ほうねん)は、秋冬に報ずるなり。 豊年、黍(しょ)多く稌(と)多し。亦高き廩(くら)有り、万億及び秭(し)。酒と為し醴(れい)と為し、祖妣(そひ)に烝(すす)め畀(あた)え、以て百礼を洽(あまね)くし、福を降すこと孔(はなは)だ皆(あまね)し。

現代語訳

「豊年」の詩は、秋と冬に、収穫を神々に感謝して報いる祭りの歌である。 豊かな年で、きびも多く稲も多い。高い倉がいくつもあって、蓄えは万億、さらにその万倍にも及ぶ。それを酒とし甘酒として、男女の祖先に供えささげ、さまざまな礼をあまねく行えば、神は福をあまねく降してくださる。

解説

豊作を祝い、収穫を祖先と神々に報告して感謝する周頌の短い祭歌である。きびと稲がよく実り、高い倉に数えきれないほどの穀物が積まれ、それを酒に醸して祖先に供え、さまざまな礼を尽くすと、神がまた福を降す、という流れが七句に凝縮されている。毛詩序は秋冬の報いの祭りの詩とし、詩の内容とよく合っている。「万億及び秭」の句と「酒と為し醴と為し、祖妣に烝め畀え、以て百礼を洽くし」の句は、のちの「載芟」にもほぼそのまま現れ、周の農の祭りで決まり文句のように用いられたことがうかがえる。実りを自分の手柄とせず、まず祖先と神に返すことで次の福を願う。受けた恵みに感謝して返すという循環の考えは、今の暮らしにも通じるものである。

この章句が説くこと

詩経豊年農祭祀収穫

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