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詩経 / 周頌・清廟之什・清廟

《清廟》,祀文王也。周公既成洛邑,朝諸侯,率以祀文王焉。 於穆清廟,肅雝顯相。濟濟多士,秉文之德,對越在天。駿奔走在廟,不顯不承,無射於人斯。

新字:《清廟》,祀文王也。周公既成洛邑,朝諸侯,率以祀文王焉。 於穆清廟,粛雝顕相。済済多士,秉文之徳,対越在天。駿奔走在廟,不顕不承,無射於人斯。

書き下し

清廟(せいびょう)は、文王を祀るなり。周公既に洛邑(らくゆう)を成し、諸侯を朝せしめ、率いて以て文王を祀る。( 於(ああ)穆(ぼく)たる清廟、粛雝(しゅくよう)たる顕相(けんしょう)。済済(せいせい)たる多士、文の徳を秉(と)り、在天に対越(たいえつ)す。駿(すみや)かに奔走して廟に在り、不(おお)いに顕(あきら)かに不いに承け、人に射(いと)わるること無し。

現代語訳

「清廟」の詩は、文王を祀ったものである。周公が洛邑(東の都)を完成させ、諸侯を朝見させたうえで、彼らを率いて文王を祀ったのである。 ああ、奥深く静かな清らかな廟、つつしみ和らいで祭りを助ける立派な諸侯たち。居並ぶ大勢の士は、文王の徳をしっかりと守り、天にあるその霊に応えて向かい合う。すばやく駆けめぐって廟に仕え、文王の徳は大いに輝き、大いに受け継がれて、人々に厭われることがない。

解説

周頌の巻頭に置かれた、文王を祀る廟の歌である。静まり返った廟のなかで、祭りを助ける諸侯と多くの士が、文王の徳を身に受けて天上の霊と向き合う。わずか一章八句だが、周の祭祀の厳粛さがよく表れている。毛詩序は、周公が東の都・洛邑を築き、諸侯を集めて文王を祀ったときの詩とする。周頌は廟の祭りで舞とともに奏された歌で、国風のような個人の情ではなく、王朝の祖先への敬いを歌う。『礼記』楽記は「清廟の瑟」について、素朴な音で一人が唱えて三人が和すと述べ、その簡素さのうちに余韻があると説いた。飾り立てないことが最も深い敬意になる、という考え方は、今も儀式や言葉の選び方に通じる。

この章句が説くこと

詩経祭祀文王周頌周公

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