韓非子 / 初見秦第一
且聞之曰、「削迹無遺根。無與禍鄰、禍乃不存。」
新字:且聞之曰、「削迹無遺根。無与禍鄰、禍乃不存。」
書き下し
且つ之を聞く、曰く、「迹を削りて根を遺す無かれ。禍と鄰すること無ければ、禍は乃ち存せず。」
現代語訳
さらにこういう言葉を聞いている。「(足跡を消すなら)根本まで残さず消し去れ。災いの元と隣り合わせでなければ、災いそのものが存在しなくなる」と。
解説
「足跡を消すというなら、根まで残さず消し去れ。災いの種と隣り合わせでなければ、災いそのものが起こることはない」という教えです。表向きの出来事だけを取り繕っても、原因そのものが残っていれば、いずれまた同じ災いが顔を出します。例えば、家の水漏れを見つけたとき、床の染みだけ拭き取って安心していては、壁の中の腐った配管はそのままです。放っておけば、次はもっと大きな被害になって返ってきます。人間関係でも、揉め事の種を「その場だけ収めて」済ませてしまうと、根に残った不満はいずれまた噴き出します。目に見える困り事の奥にある本当の原因を突き止め、そこまで手を入れて初めて、災いは本当になくなるのです。
この章句が説くこと
根本原因分析(RCA)問題解決リスクマネジメント再発防止徹底
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