司馬法 / 天子之義
賞不踰時,欲民速得為善之利也。罰不遷列,欲民速覩為不善之害也。
新字:賞不踰時,欲民速得為善之利也。罰不遷列,欲民速睹為不善之害也。
書き下し
賞は時を踰(こ)えず、民をして速やかに善を為すの利を得しめんと欲すればなり。罰は列を遷(うつ)さず、民をして速やかに不善を為すの害を覩(み)しめんと欲すればなり。
現代語訳
賞は機を逃さずすぐに与える、それは人々に善行の利益を速やかに実感させたいからである。罰はその場を離さずすぐに科す、それは人々に不善の害を速やかに知らしめたいからである。
解説
賞は機を逃さずすぐに与え、罰もその場を離れずすぐに科す、それは人々に善行の利益と不善の害を速やかに実感させるためだという実務的な教えである。良いことをしても後になってから評価されたのでは、行いと結果の結びつきが見えにくくなり、次の行動につながらない。仕事の評価やしつけの場面でも、良し悪しへの反応を先延ばしにしないことが、人の学びと納得を支えるという示唆を含む。
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