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韓非子 / 二柄第七

明主之所導制其臣者,二柄而已矣。二柄者,刑德也。何謂刑德?

新字:明主之所導制其臣者,二柄而已矣。二柄者,刑徳也。何謂刑徳?

書き下し

明主の其の臣を導制する所の者は、二柄のみ。二柄とは、刑徳なり。何をか刑徳と謂ふ。

現代語訳

明主が臣下を導き制御する手段は、二つの柄だけである。二つの柄とは刑と徳である。では刑と徳とは何か。

解説

「二柄」篇の冒頭で、明主が臣下を制御する手段は刑と徳の二つの柄だけだ、と言い切る有名な句です。柄とは道具の握りのことで、罰を与える権限と賞を与える権限を、君主が手放してはならない握りにたとえています。今回の底本では、続く「何謂刑德」までを一つの単位として含み、次に殺戮を刑、慶賞を徳と定義する文が続きます。韓非の君主論では、この二つを臣下に握られると君主は実権を失うとされ、田常や子罕の例が挙げられます。組織においても、評価と処分の最終権限がどこにあるかが、誰が本当に人を動かしているかを決めます。

この章句が説くこと

二柄人事権刑徳賞罰アメとムチ君主

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