司馬法 / 天子之義
上不尊德而任詐慝,不尊道而任勇力,不貴用命而貴犯命,不貴善行而貴暴行,
新字:上不尊徳而任詐慝,不尊道而任勇力,不貴用命而貴犯命,不貴善行而貴暴行,
書き下し
上(かみ)、徳を尊ばずして詐慝(さとく)に任じ、道を尊ばずして勇力に任じ、命に用うるを貴ばずして命を犯すを貴び、善行を貴ばずして暴行を貴べば、
現代語訳
上に立つ者が、徳を尊ばず策略や悪知恵に頼り、正道を尊ばず腕力に頼り、命令に従うことを重んじず命令に逆らうことを重んじ、善行を重んじず乱暴を重んじるならば、
解説
上に立つ者が徳よりも策略を、正道よりも腕力を重んじ、命令に従うことよりも逆らうことを、善行よりも乱暴を重んじるようになれば、その集団は必ず揺らぐという警告である。何を評価し何を許すかという基準が狂えば、人はその基準に合わせて行動を変えていく。職場やチームでも、成果を出す過程でどんな手段が黙認されているかが、その場の空気や秩序を静かに決めていくことを思い出させる。
この章句が説くこと
評価基準秩序徳
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