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司馬法 / 仁本

又能舍服,是以明其勇也;

新字:又能舎服,是以明其勇也;

書き下し

又能く服するを舎(ゆる)す、是を以て其の勇を明らかにす。

現代語訳

また、降伏した者を赦すことができた。こうしてその勇を明らかにした。

解説

古の戦い方に宿る六つの徳を数える列のうち、勇を述べた句である。降伏した者を赦すことが勇とされている点が目を引く。ふつう勇といえば敵に立ち向かう力を思い浮かべるが、ここでは勝った側が報復や殺戮の衝動を抑え、手を止める強さを勇と呼んでいる。勝ちの勢いに乗った集団を止めるのは、攻めかかるよりはるかに難しいからである。司馬法は仁を戦の根本に置き、礼・義・信・勇・智をそれぞれ具体的な振る舞いに結びつけて示す。孫子が勝つことを主眼に置くのに対し、勝った後の振る舞いまでを徳の問題として扱うところに、周の軍礼を伝える書らしさがある。職場でも、議論に勝った相手や失敗した部下をどう扱うかに、その人の本当の強さが表れる。

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