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論語 / 憲問篇

子問公叔文子於公明賈,曰:「信乎?夫子不言不笑不取乎?」公明賈對曰:「以吿者過也!夫子時然後言,人不厭其言;樂然後笑,人不厭其笑;義然後取,人不厭其取。」子曰:「其然!豈其然乎?」

新字:子問公叔文子於公明賈,曰:「信乎?夫子不言不笑不取乎?」公明賈対曰:「以吿者過也!夫子時然後言,人不厭其言;楽然後笑,人不厭其笑;義然後取,人不厭其取。」子曰:「其然!豈其然乎?」

書き下し

子、公叔文子を公明賈に問いて曰く、「信なるか、夫子言わず笑わず取らざるか。」公明賈対えて曰く、「以て告ぐる者の過ちなり。夫子は時にして然る後に言う、人其の言を厭わず。楽しみて然る後に笑う、人其の笑いを厭わず。義にして然る後に取る、人其の取るを厭わず。」子曰く、「其れ然り。豈に其れ然らんや。」

現代語訳

先生が公叔文子のことを公明賈にお尋ねになった。「本当でしょうか、あの方は物を言わず、笑わず、受け取らないというのは。」公明賈が答えた。「それは伝えた者の言い過ぎです。あの方は言うべき時になってから言うので、人はその言葉をいやがりません。楽しくなってから笑うので、人はその笑いをいやがりません。正しいとわかってから受け取るので、人はその受け取ることをいやがりません。」先生がおっしゃった。「そうですか。本当にそうなのでしょうか。」

解説

評判は「言わない、笑わない、取らない」だったが、実際は「時が来れば言う、楽しければ笑う、義にかなえば取る」だった。禁欲ではなく、条件付きの実行である。この違いは大きい。何もしない人は無害だが役に立たない。条件を満たしたときにだけ動く人は、その一回に重みがある。評判は前者として伝わっていた。極端な形のほうが伝わりやすいからである。最後の孔子の反応が興味深い。そうですか、本当にそうでしょうか、と半信半疑で終わっている。褒め言葉を鵜呑みにしなかった。人物についての好意的な証言も、批判と同じく検証の対象になる。称賛だからといって受け入れる理由にはならない、という態度である。

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この章句が説くこと

節度条件評判検証公叔文子

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