説苑 / 說叢
福生於微,禍生於忽;日夜恐懼,唯恐不卒。
書き下し
福は微に生じ、禍は忽に生ず。日夜恐懼して、唯だ卒えざるを恐る。
現代語訳
幸福は些細なことから生まれ、災禍は油断から生まれる。日夜恐れ慎んで、ただ最後まで全うできないことだけを恐れるべきである。
解説
幸福も禍いも、その芽生えは日常の些細な行いや心の緩みに宿るという鋭い洞察を示す短い一文である。大きな成功も小さな積み重ねの延長線上にあり、大きな失敗も些細な油断の延長線上にあるという構造を見抜いている。だからこそ常に緊張感を持って日々を過ごし、途中でその緊張を緩めてしまうことこそを恐れるべきだという結論に至る。物事は始めるより最後までやり遂げる方が難しいという普遍的な真理を、簡潔に言い切った一句である。
この章句が説くこと
微禍微福油断有終の美
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