説苑 / 權謀
齊侯問於晏子曰:「當今之時,諸侯孰危?」對曰:「莒其亡乎?」公曰:「奚故?」對曰:「地侵於齊,貨竭於晉,是以亡也。」
新字:斉侯問於晏子曰:「当今之時,諸侯孰危?」対曰:「莒其亡乎?」公曰:「奚故?」対曰:「地侵於斉,貨竭於晉,是以亡也。」
書き下し
齊侯晏子に問ひて曰く、「當今の時、諸侯孰か危ふき」と。對へて曰く、「莒其れ亡びんか」と。公曰く、「奚の故ぞ」と。對へて曰く、「地は齊に侵され、貨は晉に竭く。是を以て亡びんとするなり」と。
現代語訳
斉の景公は晏子に尋ねた。「今の時代、諸侯の中でどこが最も危ういか」と。晏子は「莒がまさに滅びるのではないでしょうか」と答えた。景公が「なぜか」と問うと、晏子は「領土は斉に侵食され、財貨は晋(との交際)に使い果たされています。それゆえ滅びようとしているのです」と答えた。
解説
領土(資源)を奪われ、財貨(資金)を浪費するという二つの兆候だけで、晏子は莒の滅亡を的確に見抜く。派手な事件が起きる前から、資源が外部に流出し続け、内部の蓄えが目減りしていく状態こそが、組織が傾く最も分かりやすい予兆だという指摘である。現代の会社や家計でも、大きな失敗が表面化する前に、まず市場シェアや取引先を奪われ、次に手元資金が細っていくという順序をたどることが多い。晏子の診断は、危機の予兆を華々しい事件ではなく、地味な数字の推移から読み取る姿勢の大切さを教えている。
この章句が説くこと
兆候資源流出洞察
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