呂氏春秋 / 有始⑥
何謂九塞?大汾,冥阨,荊阮,方城,殽,井陘,令疵,句注,居庸。
書き下し
何をか九塞と謂う。大汾・冥阨・荊阮・方城・殽・井陘・令疵・句注・居庸なり。
現代語訳
九塞とは何か。大汾・冥阨・荊阮・方城・殽・井陘・令疵・句注・居庸である。
解説
この段は天下の九つの要害すなわち塞を列挙します。殽や井陘、句注、居庸など、後世まで軍事の要衝として知られた険しい関所が並びます。塞とは山や谷の地形を利用した防御の拠点であり、国境を守り敵の侵入を阻む戦略上の急所でした。戦国から秦漢にかけて、これらの要害の争奪は戦争の帰趨を左右しました。呂氏春秋が九塞を挙げるのは、大地の地形が政治と軍事に直結するという認識の表れです。地の利を押さえる要衝を見極める視点は、地政学や物流の要所を考える現代にも生きています。
この章句が説くこと
九塞要害井陘居庸句注関所
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