呂氏春秋 / 有始⑤
何謂九山?會稽,太山,王屋,首山,太華,岐山,太行,羊腸,孟門。
新字:何謂九山?会稽,太山,王屋,首山,太華,岐山,太行,羊腸,孟門。
書き下し
何をか九山と謂う。會稽・太山・王屋・首山・太華・岐山・太行・羊腸・孟門なり。
現代語訳
九山とは何か。会稽・太山・王屋・首山・太華・岐山・太行・羊腸・孟門である。
解説
この段は天下の代表的な九つの山を列挙します。会稽山や泰山、西岳の太華すなわち華山、太行山など、各地の名だたる霊山・要害の山々が挙げられています。山は古代中国で神聖な祭祀の場であり、また地形の骨格をなす要衝でもありました。呂氏春秋は九山を九州や九塞と並べ、大地の構造を体系的に描き出します。名山を選び出して国土の背骨として位置づける発想は、後の五岳の観念や名所の概念にもつながります。土地の要となる地形を把握することは、地理を学び環境を理解する第一歩といえます。
この章句が説くこと
九山泰山華山太行山会稽名山
関連する章句
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孫子・行軍篇斥沢を絶つには、惟だ亟やかに去りて留まること無かれ。若し軍を斥沢の中に交うれば、必ず水草に依りて衆樹を背にす。此れ斥沢に処るの軍なり。平陸には易きに処りて、右に高きを背にし、前は死し後は生く。此れ平陸に処るの軍なり。凡そ此の四軍の利は、黄帝の四帝に勝ちし所以なり。
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孫子・九変篇孫子曰く、凡そ兵を用うるの法は、将、命を君より受け、軍を合し衆を聚む。圮地には舍せず、衢地には交を合し、絶地には留まらず、囲地には則ち謀り、死地には則ち戦ふ。途に由らざる所有り、軍に撃たざる所有り、城に攻めざる所有り、地に争はざる所有り、君命に受けざる所有り。
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孫子・地形篇孫子曰く、凡そ地形には通なる者、掛なる者、支なる者、隘なる者、険なる者、遠なる者あり。我も以て往くべく、彼も以て来たるべきを、通と曰う。通形には、先ず高陽に居り、糧道を利にして、以て戦えば則ち利あり。
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孫子・九地篇是の故に諸侯の謀を知らざる者は、予め交わること能わず。山林・険阻・沮沢の形を知らざる者は、軍を行ること能わず。郷導を用いざる者は、地の利を得ること能わず。
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孫子・行軍篇孫子曰く、凡そ軍を処き敵を相るに、山を絶つには谷に依り、生を視て高きに処り、隆きに戦うには登ること無かれ。此れ山に処るの軍なり。
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孫子・地形篇吾が卒の以て撃つべきを知りて、敵の撃つべからざるを知らざるは、勝の半ばなり。敵の撃つべきを知りて、吾が卒の以て撃つべからざるを知らざるは、勝の半ばなり。敵の撃つべきを知り、吾が卒の以て撃つべきを知りて、地形の以て戦うべからざるを知らざるは、勝の半ばなり。故に兵を知る者は、動きて迷わず、挙げて窮せず。故に曰く、彼を知り己を知れば、勝は乃ち殆うからず。天を知り地を知れば、勝は乃ち全うすべし。