呂氏春秋 / 論威②
人情欲生而惡死,欲榮而惡辱。死生榮辱之道一,則三軍之士可使一心矣。
新字:人情欲生而悪死,欲栄而悪辱。死生栄辱之道一,則三軍之士可使一心矣。
書き下し
人情、生を欲して死を惡み、榮を欲して辱を惡む。死生榮辱の道一なれば、則ち三軍の士、心を一にせしむ可し。
現代語訳
人の情としては、生を望んで死を憎み、栄誉を望んで恥辱を憎む。だが死生と栄辱に対する態度を一つにできれば、全軍の兵士たちの心を一つにさせることができる。
解説
この段は、兵士が死生や栄辱への見方を共有できれば、全軍の心を一つにまとめられると説きます。誰もが生と栄誉を望み、死と恥を嫌うのが人情ですが、その価値観を統一することこそが結束の条件だとします。個々の欲望より共通の大義を上に置く発想です。構成員が価値観や目的意識を深く共有してはじめて組織が一枚岩になるというこの原理は、現代のチームビルディングや、理念を軸に人を束ねる経営の考え方にそのまま当てはまります。
この章句が説くこと
死生栄辱三軍一心結束価値観団結
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