論語 / 子張篇
子夏曰:「大德不踰閑,小德出入可也。」
新字:子夏曰:「大徳不踰閑,小徳出入可也。」
書き下し
子夏曰く、大徳は閑を踰えず、小徳は出入して可なり。
現代語訳
子夏が言った。「大きな徳では垣根を越えない。小さな徳では、多少の出入りがあってもよい。」
解説
徳に大小の区別を設け、守り方を変えている。大きなものは絶対に越えない、小さなものは多少の逸脱を許す。厳格さの配分の話である。すべてを同じ厳しさで守ろうとすると、必ずどこかで破綻し、破綻した瞬間に全体が緩む。逆に、絶対に越えない線を少数に絞れば、そこは守り切れる。実務のルール設計にそのまま応用できる。規則の数が多く、すべてが同じ重みで並んでいる組織では、日常的に小さな違反が起きる。違反が常態化すると、重大な規則も同じ扱いを受け始める。だから、絶対に越えてはならない少数の線を明示し、それ以外は運用に幅を持たせる。何を大徳とするかを決めることが、この設計の核心になる。決めていない組織では、すべてが小徳になる。
この章句が説くこと
大徳小徳規則配分線引き運用
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