論語 / 子張篇
子張曰:「執德不弘,信道不篤,焉能爲有?焉能爲亡?」
新字:子張曰:「執徳不弘,信道不篤,焉能為有?焉能為亡?」
書き下し
子張曰く、徳を執ること弘からず、道を信ずること篤からずんば、焉んぞ能く有りと為さん、焉んぞ能く亡しと為さん。
現代語訳
子張が言った。「徳を守るのに幅が無く、道を信じるのに篤さが無ければ、その人がいると言えるだろうか、いないと言えるだろうか。」
解説
いるとも言えず、いないとも言えない。中途半端な存在についての、辛辣な評である。徳を守っているが幅が狭い、道を信じているが篤くない。どちらも否定はできない。持ってはいるのだ。ただ、あるかないか判別できない程度にしか持っていない。だから、その人がいることに意味が無い。組織における存在感の話として読める。在籍していて、業務もこなしている。だが、いてもいなくても変わらない。これは能力の問題ではなく、程度の問題である。中途半端に持っているものは、無いのと同じ扱いを受ける。逆に言えば、幅を広げるか、篤さを増すかすれば、存在は認識される。何かを持っていることではなく、判別できる程度に持っていることが問われている。
この章句が説くこと
存在程度徳篤さ子張
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