論語 / 衛霊公篇
子曰:「道不同,不相爲謀。」
新字:子曰:「道不同,不相為謀。」
書き下し
子曰く、道同じからざれば、相い為に謀らず。
現代語訳
先生がおっしゃった。「進む道が違えば、互いに相談しあわない。」
解説
目指すものが違う相手とは、共に計画を立てない、という原則である。冷たく聞こえるが、実務的な判断でもある。前提が違えば、同じ言葉が違う意味になり、議論は噛み合わない。時間をかけて合意しても、実行の段階で方向が分かれる。だから最初から一緒に計画しない。ただし、これは絶交の勧めではない。相談しないだけであって、敵対せよとは言っていない。道が違う相手とも、共存はできる。混ぜないだけである。組織や事業提携の場面で、この区別は重要になる。良い人だから、優秀だから、という理由で組んでも、目指す方向が違えば必ず割れる。割れたときの損失は、組む前に確認する手間よりはるかに大きい。相手の能力や人柄を確かめる前に、何を目指しているかを確かめる。順序としてはそちらが先である。
この章句が説くこと
道提携方向前提見極め
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