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論語 / 憲問篇

子曰:「君子上達,小人下達。」

書き下し

子曰く、君子は上達し、小人は下達す。

現代語訳

先生がおっしゃった。「君子は上へ上へと通じてゆき、小人は下へ下へと通じてゆく。」

解説

八字だけの対句である。同じように日々を過ごしていても、向かう方向が逆だという指摘だ。上達を高尚な理想へ、下達を利益や欲へ向かうことと読むのが一般的である。重要なのは、どちらも達するという動詞が使われている点だ。停滞ではなく、進行している。小人も進んでいる。ただし方向が下である。この理解は現実的だ。人は放っておいても何かに向かって進む。学ばない人が止まっているわけではなく、別の方向に進んでいる。だから、意識して方向を選ばなければ、自動的に下へ向かうことになる。日々の選択の一つ一つが、どちらの方向に一歩を刻んでいるか。大きな決断ではなく、小さな積み重ねが方向を決める。上達も下達も、ある日突然そうなるのではない。

この一句を、あなたの毎日に。

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