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論語 / 先進篇

魯人爲長府。閔子騫曰:「仍舊貫,如之何?何必改作?」子曰:「夫人不言,言必有中。」

新字:魯人為長府。閔子騫曰:「仍旧貫,如之何?何必改作?」子曰:「夫人不言,言必有中。」

書き下し

魯人、長府を為る。閔子騫曰く、「旧貫に仍らば、之を如何。何ぞ必ずしも改め作らん。」子曰く、「夫の人は言わず、言えば必ず中たる有り。」

現代語訳

魯の人々が長府という倉を作り直そうとした。閔子騫が言った。「昔からの構えのままにしておいては、どうでしょうか。何もわざわざ作り直すことはないでしょう。」先生はおっしゃった。「あの人はふだん物を言わない。だが言えば必ず的を射ている。」

解説

孔子が褒めたのは、意見の内容だけではない。ふだん黙っている人が、ここぞで発言し、しかも当たっていた。この組み合わせを評価している。発言の重みは、内容の正しさと、発言の頻度の両方で決まるという指摘である。いつも意見を言う人の正論は流されやすい。めったに言わない人の一言は、聞き手が構えて受け取る。閔子騫の意見そのものも実務的で、作り直す必要があるのかという単純な問いだった。改築の是非を細かく論じるのではなく、そもそもやる必要があるのかを問うている。会議で最も効く問いは、たいていこの形をしている。そして、その問いを出すのに最もふさわしいのは、ふだん発言の少ない人である。

この一句を、あなたの毎日に。

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